お昼に着岸してから地下鉄を乗り継いで、予約したポルトガル料理のお店に滑り込んだ。
Solar dos presuntosは地元サラリーマンや家族連れで大賑わい。
時間が経つにつれて外には行列が。
スターターはタコのサラダを頼んだら年配のウェイターはタコだったらガルシア風にニンニク風味を付けたのが良いと押し切られた。
飲み物は白ワインをボトルで頼んだがメニューも見てないので持って来たワインを見て
ちょっと待ったー。選んでないしこれいくらなの?
と、慌てて聞いたら
料理に合わせたワインだし、19ユーロだから安いから心配ないよ!
たしかにガルシア風タコの歯触りが良く味もオリーブオイルとニンニクが食欲を掻き立てたし、オサッンの言うように白ワインと料理はたこ、ワイン、ワイン、たこのパターンで食べ美味かったが、、、。
どうしたの浮かない顔して?
と、奥さんがタコを頬張りながら目を丸くして聞いてきたので、
この店さーなんか観光客に敬意が無いよなー
と、心の中でふつふつと湧き上がる感情を上手く言葉に変えて話たら奥さんは少し意地悪な顔で、
それってポケトークが受けなかったからでしょ?
こんなに忙しかったらいちいち相手に出来ないでしょ!
第一、美味しいから愛想笑いも必要ないよね!
確かに美味い!
それは認めるが今までこいつ(ポケトーク)を羨望な眼差しで、または俺にも喋らせてくれてと先を争ってたのが、完全な無視をされてこいつのプライドがどれだけ傷ついたか!
そうだ私も同じように、、、
あっ❣️来たー
と奥さんの声で我に帰ったら3人前はありそうな大きな鉄鍋に入ったロブスターのリゾットをウェイターが取り分けてた。
見た目は中華ぽいが魚介の出汁がロブスターとお米に染み込んでいて出汁にロブスターの出汁を足した、ちょー濃厚な一品を残りの白ワインと共に私達は平らげた。
離れたところで私達を見て、勝ち誇った顔した老ウェイターと目が合ってしまった私は観念して愛想笑いを浮かべた。